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UT50039　BRAHMS:Sonate e-moll Op.38/vc.pf

♪ブラームスは「チェロソナタOP.38」の初めの2楽章と共に削除された
 Adagioの楽章を1862年の夏、ミュンスター・アム･シュタインで作曲、
最後の楽章を1865年6月、リヒテンタールで作曲した。
これは“J.S.Bachへの敬意”をこめた作品で「フーガの技法」の
コントラプンクトゥス13の最終楽章のフーガの主題と二基づいて作られている。

ブラームスは1865年7月にマンハイムでこの曲を演奏したあと、9月16日
ライプツィヒのBreitkopf & hertel社に出版してくれるように働きかけたが拒否された。
しかし9月6日には「このチェロソナタはあくまでも2つの楽器は互いに重要であるが
演奏は難しくない」と書き添えてSimrock社にも送っており
10月にジムロックは出版を承諾した。
ブラームスは1866年1月、その校正のためジムロックを訪れているので
出版されたのは恐らくその歳の早い内であっただろうと思われる。

そのソナタの自筆譜も銅版のコピー譜（写譜者によって作られたものであろう）も
紛失してしまっているので今回の新しい編集にあたってはジムロックの
オリジナル出版のものとブラームス自身の写譜だけをその拠り所とした。
　　　　　　　　　　　　（編集者Hans-Christian Mullerの序文より）